素材が面白すぎてカットが辛い!編集者として感じたジレンマと喜び

動画編集の仕事をしていると、「どうカットしようか迷う」場面に出くわすことはよくあります。

でも今回はその“迷い”が、まったく別次元のものでした。

「全部使いたい…!」

そう思ってしまうほど、素材が面白すぎたんです。

普段ならどこを削るか冷静に判断していくのですが

今回は編集者としての葛藤が本当に大きかった…。

でもだからこそ、この仕事の醍醐味を再確認する出来事でもありました。

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【未経験→副業】30代会社員が動画編集を始めたきっかけと理由を読んでいただくのがおすすめです。


目次

  • 案件の内容と前提条件
  • 「素材が4分、納品は2分」のプレッシャー
  • 編集前は「どこを削ろうか」しか考えてなかった
  • 素材を見て、考えが180度変わった
  • どこを取っても面白い!編集者としての葛藤
  • 削りながらも、面白さを最大限に残す工夫
  • 編集しながら笑える素材に出会えた喜び
  • まとめ:これが動画編集者の特権

案件の内容と前提条件

今回の案件は、継続してご依頼いただいているクライアント様の対談形式動画の編集でした。

出演者は3名、テーマは少し社会的な内容も含む真面目な話題。

ただ、その中にユーモアも交えつつ話が展開されていく形式です。

クライアント様からの要望は「最終的に2分程度にまとめてほしい」というもので

支給された素材の尺はおよそ4分。

一見シンプルな編集指示ですが、実はかなり悩ましい案件でした。


「素材が4分、納品は2分」のプレッシャー

素材を受け取った段階では

「まあ、4分ならちょっと多めにカットを入れれば大丈夫だろう」と思っていました。

普段どおり、言い淀みや不要な間を削り、内容をスッキリさせればいけるはずだと。

ところが、実際に編集に取りかかってみると…。


編集前は「どこを削ろうか」しか考えてなかった

タイムラインに素材を並べ、いつものように全体の流れを把握しながら

「どうテンポ良く見せようか?」という視点で見ていたんですが

数十秒再生した時点であることに気付きました。

これは…どこを切っても面白い。

言っていることもテンポも良くて、無理に間を詰めたり削ったりすることで

逆に魅力が損なわれそうな危機感すらありました。


素材を見て、考えが180度変わった

最初は“作業的にまとめるだけ”だと思っていたのが

素材のパワーに引き込まれて、完全に考えが変わりました。

出演者同士の軽快な掛け合いや、絶妙なボケとツッコミ、ちょっとした言葉遊び。

そのすべてが自然体で、心の底から楽しそうに話しているのが伝わってくるんです。

「これ、全部見せたい…!」

でも、そうはいかないのが編集者の宿命です。


どこを取っても面白い!編集者としての葛藤

当然ながら、納品物は2分程度に収めなければなりません。

編集者としては、面白いからといって全てを残すことはできません。

どこかを削る必要がある…だけど、その「削る作業」が本当に辛かった…。

とはいえ、映像内に一部センシティブな話題が含まれていたため、そこは迷わずカットしました。

それ以外の箇所については、普段よりもさらに細かく“無駄のない言い回し”を選別し

重複表現や言い淀みを丁寧に取り除くことで、カットしなければいけない時間を稼ぎました。


削りながらも、面白さを最大限に残す工夫

今回の編集で一番意識したのは、出演者のキャラクターとテンポの良さを壊さないことです。

構成を変えたり、意図的に前後を入れ替えたりはせず、あくまで流れはそのまま。

でも、見ていて“間延びしない”ようにリズムを整えることは徹底しました。

いわば、“見えないレベルの編集”をすることで、「面白さの密度」を上げるような感覚です。


編集しながら笑える素材に出会えた喜び

今回の素材に出会って感じたのは、「良い素材は、編集者の心を動かす」ということです。

作業中に声を出して笑ったのは、初めての経験でした。

こんな体験ができるのは、動画編集という仕事の中でも恐らく特別な瞬間。

そして、自分の手でその魅力を活かしきれた時の達成感は、何物にも代えがたいものです。


まとめ:これが動画編集者の特権

素材が面白すぎて困る――これは贅沢な悩みかもしれません。

でも、編集者にとっては“嬉しい試練”でもあります。

丁寧に削って、丁寧に残す。

このバランスを追い続けた時間は、まさに編集者としての腕の見せどころでした。

「良い素材を活かす編集ができた」と心から思える案件に出会えたことに感謝しています。

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